『最終講義』著内田樹を読んでいて
以下の文章が心に残った

“ここに父と母と息子がいたとします。その三項では親族として不十分である。これに第四の項として、〈中略〉おじさんが加わらないといけない。レヴィ=ストロースはそう言うんです。つまり「お父さん、お母さん、息子、おじさん」の四人をもって「親族の基本構造」とする、と。なぜなら、核家族では子どもは成長できないからです。男の子が成長するためには、どうしても、父親の他におじさんがいなければいけない。 
 〈中略〉父親とおじさんはこの男の子(息子/甥)に対して、相反する態度をとるそうです。父親が息子に対して極めて権威的で、親子の交流が少ない社会では、おじさんが甥を甘やかす。反対に、父と息子が親密な社会では、おじさんが恐るべきソーシャライザーとなって、甥に社会規範をびしびし教え込む。
 男の子の前に二人の成人男子が「ロールモデル」として登場してくる。それぞれが彼に対して相反することを言う。一人の男は「こうしなさい」と言い、もう一人の男は「そんなことしなくていいんだよ」と言う。一人は「この掟を守れ」と言い、一人は「そんなの適当でいいんだよ」と言う。同格の社会的な威信を持った二人の同性のロールモデルがまったく違う命令を下す。この葛藤のうちに子どもは幼児のときから投げ込まれている。というのが、親族の基本構造なんです。“


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